美しい人〜とある真夏の夜に〜

Travis Japanとしめかけくんとわたし

デビューにあまり興味のなかったJr.担の話

‪まずは、King&Princeデビューおめでとうございます。‬

 

率直に言うと、めちゃくちゃ羨ましいと思った。

私は自ユニのあり方が大好きで、いつも幸せな景色を見せてくれる彼らのファンでよかった!と思って日々過ごしているし、デビューするとしたら自ユニよりキンプリの彼らが先にデビューするだろうということは自然に受け入れていたし、でもだからってデビューする彼らより自ユニが劣っているという風にも思っていなかったので、悔しさはそれほどなかったし、不満にも思わなかった。本当に心からおめでたいことだと思った。お友達も喜んでいて純粋に嬉しかった。
‪元々、私は自ユニのパフォーマンスに惚れ込んでいて、従来のCDデビューという形ではその魅力は発揮されないだろうから、望む形ではなさそうだ…と正直デビューにそこまでの執念を燃やしていなかったのもある。‬
故に、突然の羨ましいという気持ちにはすこぶる戸惑った。なんだこの気持ちは…と。

 

デビューに固執していなかったとは言え、今のままでいいと思っていたわけではない。
私が愛してやまない彼らの才能はとてもすごいので、世の中の一人でも多くの人に見てほしいという思いは常々あった。
たしかに現在自ユニは年間一定数以上の舞台・コンサートのお仕事があるし、去年自担は200公演以上ステージに立った。なんなら恵まれていると言えるかもしれない。途切れない現場、満員御礼、グッズの売上で採算を取る、きっと事務所としては悪くない回し方なんだろう。
でも、彼らのパフォーマンスは宝だ。計り知れない努力をして得たスキルも、それを可能にした根性も、才能も、そしてステージでの一瞬の輝きも。知る人ぞ知るで終わらせるのはもったいない。とにかくもっともっと多くの人に見てほしいと思っている。
そして、同時にJr.という肩書きだけで一人前じゃないと思われることへの違和感がある。彼らはプロだ、と見せびらかしたい気持ちすらある。

ただこの気持ちが私だけの特別じゃないことにも気づいている。誰かを応援している人は大体みんなそう信じているからだ。自分の応援してるものに陶酔し、見たら好きになるから見てほしい!と、ヲタクはみんなそうやって売り込み競争をしている。
とりわけ今のジャニーズJr.に頑張っていない子なんていないからなおさらだ。Jr.の舞台を観ていて思うが、みんなすごいのだ。
好みの差はあれど優劣はつけ難いし、それぞれに見た人の心を掴んでいる。それぞれのファンが同じように思っているに違いない。見てくれればわかる!と。(ファンよ増えないでくれというタイプの人は別だが)

兎にも角にも見てもらうことがどれだけ意味があるか。仮に人の心を掴む打率が3割だったとして、1万人が見たら3千人しかヒットしないけれど、見てくれる人が10万人になったら、3万人にヒットするようになる。露出の影響がいかに大きいかを考えずにはいられない。
人気というのは率の問題だと思いがちだけれど、結局は絶対数の問題だ。打率と露出本数という両因子を外すことはできない。
露出本数は事務所の推し方に寄与していて、本人達の努力に関係ない因子の与える影響の大きさに改めて気づかされている。(努力が評価されて推されている部分はもちろんあると思うので、デビューする方々が努力なしに推されたなどとは思っていなくて、客観的に計れないので不確定要素だという話)

デビューという儀式を経ることで露出はぐんと増え、できることの幅が一気に広がることにふと気づいてしまった。そして何より、一人前として認められることがどれだけ彼らの励みになるかということ。
とうの昔に知っていたつもりだったのに、勝ち取った人達を目の当たりにしたらデビューというものを実感してしまった。(正しくは決まったというだけでまだデビューはしていないのだけれど十分なニュースになったとは思う)これがデビューなのだとしたら、CD云々はさておき、儀式としてとても大きな意味があると思った。遅ればせながら、みんながデビュー、デビューという意味が少しわかった気がした。
羨ましかった。

 

そんな他担である私の一番の関心事は、当然ながら自担と自ユニのこれからのことだ。
彼らの気持ちも考えも赤の他人で一ファンに過ぎない私にはわからない。でも、ステージの端っこや後列で踊る日も収録に呼ばれない日もコツコツ自分を磨き続けてきた彼らだから、きっと自分達のビジョンがある限りは駆け抜けるんだろうなと思う。いい意味でマイペースに自分達の力でできることは一つずつ確実にものにしていく。
ファンを獲得するのに打率と露出の両因子が欠かせないと言ったけれど、彼らの努力は打率として報われる。それが救いだ。
そして、そもそも頑張り続ける姿こそがアイドルの本質だと私は思っている。だから、先のことなんてわからないけれど、今この瞬間に全力でアイドルしていて最高に輝いている自担がとっても誇らしくて嬉しい。
そりゃあ、明日も明後日も来週も来月も来年もその先もずっと自担と自ユニがアイドルでいてくれる世界が来たらいいけれど、一番大切なのは今日最高のアイドルでいることかなって。それに替えられるものはないのかもしれないなって。

そういう日々の先に彼らがもしデビューを思い描いているならば、そんな日が来たらもっと嬉しい。

だから私の願いは、どうか自担が、自ユニの愛すべきメンバー達が自分達の頑張りを無駄だなんて思うことがありませんように…ということ。
ずーっとアイドルでいてくれなんて言わない。彼には彼の人生があるから、他にやりたいことができるかもしれないし、あるいはアイドルとしてはやり切ったと思う瞬間を迎えるかもしれない。でも、その瞬間までは自分達は報われないとか頑張っても無駄だみたいな悲しいことを思ってほしくないんだ。アイドルでいる間は全力で突っ走ってほしいし、きっとそうしてくれるっていう期待もある。
今日最高のアイドルでいてくれたことに感謝して、精一杯の拍手を贈りたいなって、そう思った。